北海道では自由にのびのびと自分の感覚をオープンにしてきたら、とてつもなくよかった!
先日、北海道をバイクで旅して来て、綺麗な空気、清々しい景色、空、風、太陽、農家の匂いを思いっきり体全体で感じてきました。Carnegieです。
全く日頃の就業日常とは違い、満足し充実し、疲れは体全体で味わって来たので、夜の睡眠もぐっすりでした。北海道の農家に憧れてしまいました。
なぜそういう経験になったのか、少し考えて見ました。それは、身体の知覚をフルに使い、感覚を無理やり制御することがなかったからでした。
私は製薬企業の研究者という、知的労働者であり、日常生活の大部分は脳と手を使ったパソコンワークで仕事をしています。スマホ・パソコンやインターネットの発達によって、指と脳で仕事をして、そこで収入を得ていると、自分がもっている能力を使わずに日々過ごしています。会社勤めの多くのサラリーマンは同じかもしれません。
今日は、その北海道の旅と普段の仕事生活との差で感じた、身体知について、書いていきます。
この記事を読んでいただくみなさんは、みなさんの生活のバランスを考える知恵になればと思います。そして、仕事がはかどり、生活が充実する方向に働きます。また、子供の教育環境を整える親として、子供たちへ適切に勉強する場所、組み立て、計画でのアドバイスなど、サポートする際のヒントをえるでしょう。
身体知とは、身体全体がもつ知覚です。
近年、身体心理学や脳科学の発達により、コウモリや犬などの動物並みに、人はさまざまな周囲の状況の中からわずかな違いや感覚や音や光を感知しているということがわかってきました。
普段私たちも身体知を使ってとてつもない量の情報を常にリアルタイム処理をしているのです。従来そんな細かい小さな情報まで取っていないと思っていなかったことです。
視覚と聴覚以外の感覚には、皮膚感覚があります。指先で感じる触覚も含めて、私たちは体全身の皮膚から、情報を得ています。服からは独特の感触を感じ取り、服の隙間から空気の温度や湿度を一瞬にして知覚しているでしょう。
そのような知覚を研ぎ澄まして職業にしている人たちがいます。プロスポーツ選手です。練習にも練習を重ね無意識で身体知をトレーニングしています。
野球選手がものすごい勢いで投げられるピッチャーのボールを
ワインのソムリエ🍷なども、特殊な知覚を使っています。
さらに、最近の研究でわかってきたことは、脳の中の視覚を司る脳中枢や、聴覚を司ると考えられていた領域は、多数の感覚の情報を中心に、単独ではなく、複数の情報から、視覚だけ、聴覚だけではなくて、様々な情報を組みあせています。
それではいけない!私たちは身体知を使うことにブレーキをかけている。特に仕事や勉強の時!
一方、現代人の私たちは、心と体に密接なつながりがあることや、さまざまな身体知は私たちの無意識や意識に大きく影響していることを重要視していません。
また、認識していたとしても、それを言葉にすることができていません。今回、私が北海道について語る時も自分が感じたことをそのまま伝えることができずもどかしく感じたり、自分の言葉の数の少なさが、自分の旅ってこんなもんだったっけ?と言葉にしてゆくと味気がなくなることもありました。北海道で感じたような大きな感覚であっても、言葉にしにくいということからも、身体知を言語化するのは難しいのです。
このような無意識で認識していることを、より焦点を当てられるようになれば、意識に上らせることができます。ある意味、私たちの無意識の正体の1つは、このような身体知です。意識より無意識の方が大事ですし、知性もいわゆる論理的な知性や数字的な知性だけではなく、身体感覚による知性の方が情報量も多いし、使う場面も多いです。私たちはこうした能力に気づき、それを意識し、もっとうまく使いこなせるようになれば、もっと柔軟に物事も考えられるようになるし、また人が考えていることへの理解が深まるし、より身体を大事にするようになるでしょう。
本来もっている知力を100としたら、私は頭ばかり使っておりせいぜい30くらいしか使えていないと思います。あるいは、あることに集中しようとして、他の知覚を使うことを禁じる命令を出してすらいます。
本当に集中力があって、仕事などがはかどる時は、身体知を自由に使っています。これをフロー状態と俗にいいます。身体知にブレーキをかけることなく、自由にさせ、目標の仕事ややりたいことを実行していきたいですね。
一般人が日常で身体知を使うにはどうすればいいか
では、一般人が日常で身体知を使うにはどうすればいいか考えてみましょう。
普段の生活を棚卸して見ると、身体知を使うチャンスは、出かける際に、荷物を準備することで、ものを触ったり、移動することで、場所場所の熱を感じたりしています。
会議をすることで、人と話し、その人の表情、熱、動きを感じ取っています。
生産性をあげること、効率をあげることが注目されてきました。
通勤時間には空き時間として何かを学習したりするために、その間に感じることを塞いだり、
他人との会話を極力減らして、会議中も大事なことだけを話すというように、
生産性をあげること、効率をあげることが注目されてきたため、上記の様なことは極力排除していくことにありました。
職場に行ったり職場で仕事をすると、自然と身体知を使うことを意識し、それらの行為が無駄と思わず、身体知を使っていると思うと、なかなか貴重な時間ですね。
積極的に身体知を使っていくことをするには?
しかし、それでは不十分です。あえて身体知を使う様な行為を日常的に意図的に増やしてゆくこともしましょう。
私の場合、思いつくのは、
・畑をする
・花を育てる
・散歩をする
・登山にいく
・キャンプにいく
・ワークショップに参加する
・旅に行く
ことです。
そんな時間はとれないよという場合はどうしましょう。
日頃の生活でやっていくとよいものは以下です。
・料理をする
・食器を洗う
・洗濯をする
・掃除をする
そう、家事なのです。最近、自分で夕食をつくるようになってから、とても感じることですが、特に料理をすることは、身体知を使うトレーニングにとてもいいです。さわるものは、自然の恵みです。土がついた野菜、草がついた野菜を触ったり、内臓を取り除いたりする魚やイカをさばく行為、他の家事よりも身体知を使います。
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自分の仕事や子供さんの勉強がはかどらない時は、身体知を使える様に考えてみよう。
私も休みの日になかなかブログが書けないなと思うと、これらの身体知を使うべく、家の温湿度がとても快適なところにいても、わざわざ、暑い中出かけて行って、喫茶店やフードコートに行ったりしています。
家では気分がのらなくても、書き始めることができます。出かける先は、ほんの10分だけしか離れていなくても、その時間に新しい知覚をしているのでしょう。
身体知を刺激するよう、あなた自分の心地よいバランスとタイミングを知って、生活を設計していってください。
同じく子供に、窮屈な宿題の計画をたててるとそれは難しいということをアドバイスしたり、夜にまとめてやろうとしていたら、分散させることをアドバイスしたり、途中途中で、場所をかえたり、一箇所で勉強が進まなかったら、家の違う場所で勉強させてあげたり、場合によっては、寝転がって勉強している姿も容認したりしましょう。
身体知という概念を今日知ったあなたは、を上記の子供さんの勉強学習サポートで理解できるでしょう。
最後に
結論としましては、身体知をうまく刺激できる様にあなたやあなたのお子さんの特性を考えて、日常生活や仕事や勉強を行なっていきましょう。
知的労働者のサラリーマンは、指と脳でお金を生み出しているので、場所を問わないし、通信手段以外の機械は無くても仕事ができてしまい、単位時間あたりの収入は大きいので、まさに現代社会の発達がもたらしてくれた生産性の恩恵を受けている職業生活です。メリットをもたらしてくれた引き換えに、身体知を使わないようになってくるので、あえて身体知を使う動作、例えば場所を変える、移動するを取り入れていきましょう。
私のこの記事も5箇所くらい移動して書いたものです (^_^)
面接や講演の前に両手を上にあげるポーズをとると、こころが安定し自信がみなぎってくるということを書いた
著書「パワーポーズが最高の自分を創る」も、身体と心のつながりについて著した本です。
「自分に足りないのはここの部分ではないか」
という仮説を立てて、日常に取り入れる様にして見ましょう。いろいろなことが充実した感を味わって見てください。
何かこの記事を読んでおもったことがあったら、コメントくださいね!
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